柔術・古武術・秘伝の探求

八光流柔術の道場「やわらいしゃ」のブログです

浮腰の研究

浮腰と言えば、講道館柔道の創始者である嘉納治五郎先生が得意とした技ですが、試合や乱取りなどでは大腰、払腰、跳腰、支え釣込腰などの他の腰技と比べて登場回数が少ない様に思います。

そもそも技の手順がシンプル過ぎる故に難しい!大腰の様な腰に担ぐ訳でもなければ、払腰の様に相手の足を払って投げる訳でもない。

嘉納治五郎先生の業前はかなり強烈であった様ですが、ただ相手に密着して腰の回転のみで、それほど鋭く相手を投げる事が出来るのか?とても不思議な技であり、手順や仕掛けのシンプルさに「やわらの技」としての魅力を感じています。

そう言う訳で柔居舎の稽古会では折に触れて「浮腰の研究」を行っています。八光流柔術がメインの稽古会ですが、浮腰の稽古は中々楽しい取り組みです。2023年に入って、かなり本質に近い所に迫れたかな〜?っと言う感覚はあり、浮腰の稽古で得た「やわらの感覚」を他の技にも応用していきたいと考えています。