初代奥山龍峰先生が戦前の女学生用に監修した女子護身道と言う型は八光流柔術との共通点を持ちながら技の運用は現在の八光流より遥かに烈しいと言う印象です。
私は2019年に女子護身道を学んでからは、打込捕、腕(胸)押捕の伝え方を少し修正しました。初段技の初期段階の教え方で、相手の頭を地面にぶつけるつもりで抑えると言う工夫です。
2枚目のイラストは相手を蹴っているのではなく、左足を大きく前に踏み出す瞬間です。上半身を揺らさず、左足で地を踏み締めると共に相手を足下に叩き付けます。コレは女子護身道における型の運用から取り入れました。地面を使った打撃技ですね。
女子護身道の激しさから八光流黎明期のエネルギーを感じるので、女子護身道のエッセンスを抽出して少しでも往時に近づければ良いな〜っと思っています。戦時下で生まれた型なので、現在の型より極めが明快に作られている印象です。それ故に技のヒントに溢れています。
危険な部分もあるので、稽古の時は細心の注意が必要ですが、そう言った緊張感が却って稽古を充実させるのかも知れません。